タバコと お肌や美容の関係
たばこはお肌の大敵
たばこを吸うとニコチンの血管収縮作用によって抹消血管の血液の循環障害をきたします。このため血流が悪くなり、皮膚の温度が低下します。たばこを吸った直後から皮膚温が低下し、さらに少しずつ上下して元の温度に戻るのに70分ほどかかります。そのころまた次の一服を吸っていれば、つねに皮膚温は低下し続けることでしょう。
普通で2~3度、敏感な人では5度も低下します。顔に高価なクリームをつけてマッサージをするのは、血液の流れをよくするためです。ところが一服ごとに反対のことをしているわけです。どんなに高いクリームをつけてもこれでは追いつきません。肌の張りが無くなり、顔色も悪く、カサカサした肌と小じわが増え、細かいしわができます。
さらにたばこによるビタミンC不足もお肌にはよくありません。血中のビタミンCは、20~40歳の男性で非喫煙者の平均が100ml 中0.6~0.9mgであるのに対し、喫煙者の平均が0.3~0.6と非喫煙者の半分しかありませんでした。
喫煙量の多いグループはビタミンCのレベルは低くなっていました。喫煙者は体内でのビタミンCの貯蔵が減っているのです。これは喫煙者のビタミンC吸収率が低下していることと代謝が速くなっていることが原因です。日本ビタミン学界では、喫煙者は非喫煙者よりも1.5~2倍のビタミンCを摂取することを提言しています。
メラニン色素の代謝にもビタミンCが関与しているので、喫煙者にはメラニン色素が沈着しやすくなり、肌が黒ずんだり、シミが目立つことになります。若いうちはまだお肌に自信があるでしょうが、タバコを吸って数年もたった女性はお肌をいたわるようにしなくては後で後悔します。黒ずんだ小じわのある皮膚になってからでは遅いのです。女性の喫煙は特にお肌の美容に影響することを覚えておきましょう。
口紅をつけていない男の人はわかりやすいのですが、唇の色がチアノーゼ状態にもなります。チアノーゼになると皮膚などが青色に変色します。これはたばこを吸って一酸化炭素を吸い込み、血液中のヘモグロビンが本来運ぶべき酸素ではなく一酸化炭素を運んでしまい、酸素不足となってしまったことが原因です。
たばこは骨粗しょう症を早める
中高年女性の骨折の主要因である骨粗しょう症も喫煙との関係が研究されています。女性は50歳頃の閉経期を過ぎると誰でも骨密度が減少していきます。喫煙者の方が非喫煙者に比べ、加齢に伴う骨量の減少が大きいことは男女ともに認められています。
体質が同じ双子の姉妹では、喫煙者の方がもう一方の非喫煙者に比べ、骨密度が低いという結果が出ています。骨粗しょう症の予防には、若いときからの適度な運動とカルシウムを食事から充分にとること、そしてたばこを吸わないことが重要です。